稽古場で芽生える感情とは?

April 26, 2019

 稽古も進んできて、それぞれの役の個性も固まってきているところです。しかし、役創りの個性は更に深めていかなければならないのです。

役の個性を深めていくには一人ではできないのです。チームで個々人の役の個性を深めていくのです。感情の綱引きを行うのですが、今回はこの方法は使うことができません。役者の頭を悩ませているのがこれなのだと言えます。個性を受け止めあうから個性を深めていくことができるのです。それができないので各役者も戸惑っているのかもしれません。

 「台詞と動作」

個性は「台詞」や「動作」に現れてきます。でも「台詞」だけでも、「動作」だけでも個性は現れてはこないのです。「台詞+動作」でなければ個性は現れてきてくれないのです。それには大雑把な演技ではダメなのです。演技の細やかな理解が必要なのです。でなければ「台詞」の細やかさ、「動作」の細やかさが理解できないのです。だから個性が現れてこないのです。台本に隠された各役の細やかさを見つけ出すには、個人ではダメであり、チームでなければいけないのです。

「台詞」と「動作」の関係性をどこまで役者は理解しているのだろうか?「台詞」は上手なのに「動作」がついていっていない、「台詞」がまったくなのに「動作」が上手なんてことはよく観るのですが、その様な演技は、演じている役の個性がなく、演じている役者の個性であったり、その役者の個性さえもなかったりするのです。それはとても残念なことなのです。

なぜか、人は誰でも、演技で役の個性を創って現すことができるからなのです。では何故出来ないのか?チームになっていないからです。チームでなく個人だということなのです。

演劇(芝居)は総合芸術であり、それに関わる全ての人でチームであるのです。なので個人であってはいけないのです。チームの一員でなければいけないのです。が、稽古が進むにつれ役者は悩み落ち込み迷うのです。そのネガティブ思考を持ったり、嫉妬が生じてきたりすると個人となっていくのです。なので稽古場はとても大切な場であり、稽古は心をひとつにして心の中ある感情を芽生えさせていくのです。

 

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