虚像の英雄 シリーズ完結編

July 17, 2017

「虚像の英雄」 「激追」 「混沌の渦」

三部作構成となっています。

作品の時代背景を分かりやすく作成し画像にしてみました。

 

「虚像の英雄」

ある王国の小さな街で、牛馬惨殺事件が発生した。

街の新聞にも小さく載る様な事件であった。この事件に宛がわれた部署は、特殊事件係だった。

新人刑事ハドソン・ヘイスティングと退職前のモズリー・エリキュール警部は2人だけでこの奇怪な事件に立ち向かうことになった。

事件現場は、街外れの酪農農場であった。そこは市の管理下にあって、多くの乳牛を飼い搾乳して街で売っていたのである。

2人の刑事意外で現場に現れたのは、新聞記者のコウベン・ランゲージであった。三人の間を逃げるように去っていった一人の少年・・・・

ハドソンは、少年を追って街の朝市の中にいた。そこでウェル・キンゲトリクスと出会う。ウェルに連れられて行きサリー・ヘイデンと出会った。

簡単に書類を書いて終わりそうな事件だったが、三人を悩ましていくことになった。

事件現場から犯人に繋がるものが何ひとつ見つからなかったからである。

何故、乳牛は殺されなければならなかったのか?

コウベンは、牛の惨殺事件と同時に市長の不正について調べていた。

一人市長室に乗り込んだコウベン、待ち受ける市長、ジャン・エブラーム。真意を付いて質問するコウベンに、例え話を使い上手く交わしていくジャン。コウベンは市長には秘密があると睨んでいた。ジャンは正義の剣を振り翳す市長を演じている。ちょうどアメリカで禁酒法が施行されていた頃だった。

そして、同じ場所で事件は起きた。馬の惨殺事件であった。

何も解明しないまま時間は過ぎ、モズリーは何かを調べる為に街を離れ、残されたハドソンとコウベンは事件解明に向けて追い詰められていく。そんな時に街の違法露店街が火事になり、多くの犠牲者と路上難民をつくりだした。そして、ハドソンとコウベンに多くの疑問が積みあがっていった。

牛馬惨殺事件、逃げた少年、市長、違法露店外の火事、ハドソンとコウベンは解決の糸先は掴むことができるのか?

 

「激突」

牛馬惨殺事件から10年の時間が流れた。ハドソンは、退職したモズリーから特殊事件係を引継いでいた。チームワークでの職務より、個人で捜査する方を選んだのだ。本人はそう言うが、実際は左遷的な配属だと言う噂が強かった。

ハドソンは牛馬惨殺事件の延長である事件の真相を10年かけて調べていた。その当時に関わった者達は殆どが連絡が取れずにいた。消息不明と言う方が一番当てはまっていた。が、その中でも退職したモズリーを見つけ出すことができた。そして、とある駅の改札にて再開する事ができたが、事の真相を聴くことはできなかった。その時に偶然に擦違った女性が、行方彙不明になった一人のサリー・ヘイデンに似ていた。

その頃、本署の会計係からジェレミー・ジェイコブが転属なってきた。ハドソンが帰ってくるまでに、ジェレミーは一本の電話で伝言を受けていた。それは、行方不明になっている一人のコウベン・ランゲージであった。ハドソンは興奮した。10年間も連絡が取れなかった人物からの伝言であったからだった。伝言のあった懐かしいバーに出向くと、そこに居たのは瀕死状態のコウベンであった。コウベンは一言とメモを残し息を引き取っていった。その一言は「ジャン」と、メモにはとある場所が示されていた。

25年前から続く事件の真相を追い続けてきたハドソンは、10年前に失踪した人物、事件のキーパーソンであるサリー・ヘイデンの作曲したピアノ曲を車のラジオから聴くのであった。ハドソンのハリーへの思いは一気に膨れていった。

たどり着いた研究所兼病院では、情報は得る事はできなかった。ハドソンの気づかない所で蠢く謎の秘密結社と太古の民族の血を絶やさない事に焦りを持つ国家組織、その両組織を利用し薬剤兵器を私欲に使おうとする人物がぶつかりあっていく。衝撃な結末はハドソンを世界の混沌の渦に巻き込んでいく。

 シリーズ完結編 「混沌の渦」

アメリカの子供病院に入院管理を受けていたカーシー・ヘイデンが失踪した。その報告を受けたハドソンに情報が入った。カーシー・ヘイデンの監禁場所であった。その時にハドソンは不穏な空気の流れるヨーロッパに居た。その当時のハドソンは大きな衝撃を受けていた。それはドイツでの大きな動きがあったからであった。「長いナイフの夜」であった。国家社会主義ドイツ労働者党が行った大規模な粛清事件であった。粛清対象は突撃隊であり、その他、ナチ党の敵と見なされた人物達が粛清されたのだ。その中にはヒトラーと友人関係にあった人物もいた。ヒトラーは世界に政敵をどの様に扱えばいいかを知らしめたのだ。ハドソンは一人の人物の情報を集めていた矢先の事件だった。

ハドソンは、カーシー・ヘイデンの監禁場所の側にいた。そこに現れたのは、カーシーと共に行方が分からなくなっていたジェレミー・ジェイコブであった。

二人は、カーシーが監禁されている部屋の前で息を潜め、一気に突入した。が、そこにはカーシーの亡骸があった。椅子に座らせられ後ろ手に縛られていた。

ハドソンとジェレミーは悲しみと悔しさと怒りを覚えながらひとつの事を思った。

「知られた!」

この世界で2人しか知らないこと、各国が欲しがる情報、「リスパーの精製方法」を知られた。そう瞬間に悟った。

世界は今にも爆発しそうであった。

いったい誰がカーシーから情報を奪ったのか?そして何の為に使おうと企んでいるのか?

何にも分からないままに、ヒトラー再軍備宣言、ベルリンオリンピックを向かえ、日本とドイツの協定締結が行われた。

秘密結社シーザーヒベルンが動き出しているのか?日本とドイツの後ろ盾となり、リスパーを使おうとしているのか?それとも・・・・

ハドソンとジェッレミーは何も掴めないまま、時間だけが経過していった。

行き詰ったハドソンが自棄酒に呑まれている所にひとりの男が現れた。ジャンエブラームであった。

純粋なアーリア人の血を護る為にと、指示を得るためにある民族の迫害を企てられている事を話た。酔ったハドソンが、ジャンとの会話をどこまで覚えていたかは、想像つくものである。ジャンはその事を推測してハドソンにメモを残した。そこには、リスパーが運ばれ行く情報が書かれていた。リスパーが完成したとも書かれていた。ハドソンはリスパーを追いかける。組織も、目的も、分からないまま、世界が混沌の渦に落ちていく時代の真っ只中を・・・・・

 

 

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