5月15日の稽古
稽古をしていると撃沈するときがある。
撃沈!
それは落ち込むとかではなく「つぼにはいる」的な感じだ。

思わず可笑しく感じてしまい笑いに入ったり、叫んだりすることだ。
稽古場は常に明るく楽しくなければいけないんだ。そうでなければ役者は育たない。

昭和時代のように封建的な雰囲気でアートは成り立たないのだ。
役者の心に寄り添うことができないと舞台も面白くならないんだ。
厳しくする意味を理解しなければいけない。

厳しくするのは指導する者の心です。演劇で言うと演出家です。
演出家が我が儘であってはいけないし、感情的になってはいけないし、自分本意になってはいけないのです。

演出家の創りたい舞台作品を創ってはダメなのです。
ルールは台本なのです。
だからといって台本通りに創るのも芸がないのです。
作家、役者、演出家のコラボレーションを増幅させていくことが求められるのです。