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組織表現力の構築の為に必要なこと。

稽古の中で一番重要なのは孤立させないことです。独りと孤立は違います。その違いを理解してもらえることが大切なのです。劇団無◇垢には劇団員は一人しかいません。なので、出演者の方々は

劇団所属、個人で活動されている方々です。

長く共にしてきた仲間ではなく、初対面や他劇団での舞台で共にしたと関係性となります。そうなると慣れた関係や仲良しになるには時間がかかり、お互いを知ることにも時間がかかるのです。ということは、チームとなるまでには、様々なことがあるのです。

役者の自己表現の集合体が組織表現となるのです。集まった中で独りでも、チームとして馴染むことができなければ、どれだけ上手な役者たちであっても、稽古場の雰囲気は悪く、本番は上手くいかないものなのです。

強固で柔軟性のある組織表現にするには、役者たちの心が寄り添っていることが重要です。

劇団運営は、ワンマンであっても、そうでなくてもいいのです。大切な事は、演出が役者の心に寄り添っているかが重要です。それができていれば手段は問われないのです。

特に劇団無◇垢には団員がいないので、劇団外からの役者さんたちで本番が行えるためには、この組織表現力はなくてはならいものなのです。演出のやりたいことをやる、我侭であってはいけないのです。我侭であったとしても、役者の心に寄り添うことができていなければならないのです。


演出が基本的に持たなければいけないのはひとつです。

「矜恤」

演出からみた役者は弱い立場に立たされています。それを権力と力をもって動かそうとすると、萎縮を招いてしまい、迷わせてしまうのです。そうなれば、役者の活動能力の減退を引き起こしてしまうのです。すると、役者の自由な自己表現にバリアーを作ってしまうのです。

基本的に役者に寄り添う心があれば、役者を善い状態に維持することができるのです。この良い状態が大切なことであり、これがないと活動能力の増大はないのです。

演技が下手と思われている方、上手くなりたいと思われている方、その思いは間違っていませんが、見失っているものあります。それに早く気づくべきだと強く思うのです。

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