戦略と組み合わせ。
劇団を運営していくということは、「売り手」と「買い手」の立場であるということを理解しなければなりません。舞台表現をする、演技する、総合芸術だからと言って、「運営」であり「ビジネス」であることに無意識になってしまうのです。なので、本番公演には「マーケティング戦略」が必要となってくるのです。しかし、そんな「マーケティング戦略」など考えずに劇団はありのままで公演を継続して行われていくことが多いのです。

劇団側の視点を観てみましょう。
劇団運営戦略において、望ましい反応を市場から引き出すために、運営ツールを組み合わせが必要なのです。
それはアートビジネスだけではなく、企業や非営利組織等等が顧客や生活者に商品やサービスの販売をしたり、何かを遂行したりするために、運営の使用可能な複数の手段を組み合わせて戦略をたて、企画、計画、実行することなのです。

運営戦略の組み合わせの理論を観ていきましょう。
4つのP
ここで有名な分類を紹介していきます。紹介する「4つのP」は運営戦略の組み合わせで語られることが多いことで、このブログを読まれている方で既に熟知されている方も居られるかと思いますが、再度確認していただければと思っています。そうでない方も、今後の何かしらの役に立つこととも思われます、最後まで楽しく読まれることと願います。
△Product
製品・サービス・品質・デザイン・ブランド・等
△Price
価格・割引・支払い条件・信用取引・等
△Promotion
広告宣伝・直接販売・等
△Place
流通経路・輸送・流通範囲・立地・品揃え・在庫・等

上記の4つのPを組み合わせて考えていくのです。しかし、なかなか劇団運営で組み合わせで考えられることが出来ていないのです。それは、組み合わせではなく、一つのこととして考えてしまうからです。ここで大切なのは、「分ける」という考え方なのです。
「分ける」ということは「分類」し、その「分類」された一つ一つを考え、それらを組み合わせて戦略を実行させていくのです。
上記の4つのPに当てはまる劇団の運営内容を把握し理解しなければ、組み合わせも間違ってしまい上手く遂行していくことができないのです。
しかし、これだけでは劇団の運営戦略は良い結果を生み出していくことができないのです。
「4つのP」と合わせて「4つのC」を理解しなければいけません。