想像力から創造へと実現させていくことができるのが表現者であるのです。
想像力とは何だろう?ふとそんなことを考えたことはないですか?そして、なぜそれほどまでに重要なのか?なんて気づいたことはないですか?

科学的思考法という厳格に思えることにおいて、想像力はいったい何をしているのだろうか?
リチャード・ファインマンは、思考と科学の両方における中核的な特性と考えているのもが評価されていないことに驚きを表明している。
「人々が科学に想像力があるということを
信じていないのは驚きだ!」
科学には明らかに想像があるのです。

想像力は、思考プロセスにおける重要な次のステップなのです。想像力は、役者が集めた構成要素を使って素材をつくり、その素材はその後の推論の強固な基盤として働くのです。
そんなものは省略できるし非科学的で取るに足りないものだと考えるなら、役者の努力は無駄になり、しかも、真実とはかけ離れた、役者にとって明白に思える結論だけにしか到達できないのです。

難しいのは今までに観たことのない何か、しかも既に知っていることと完全に矛盾せず、今まで考えられていたことと異なる何かを想像することなのです。さらに言えば、それは曖昧ではなく明確な主張でなければならないのです。これは本当に難しいことなのです。
役者は何気に演じているのではなく、定義することは困難な想像力の役割を明確に実現して舞台の上で表現しているのです。