上手く演じるな!それはヘタクソのする事だ!①「演出の資質」

役をもらうと様々な役の情報を台本や資料から見つけていくことになり、どう演じていくのかを考えたり、想像したりする。稽古に入ると様々な要望を与えられプレッシャーを着せられていく。

役者は健やかに役造りを進めていきたいと強く思うものだ。しかし、それを邪魔する演出の言動が多々ある。演出の一番の仕事は何だ?それは役者を本番の舞台に導くことである。その為には役者の成長がなくてはいけない。そう演出の本当の仕事は役者の育成なのだ。それも研究生を育てるのではなく、役者の能力向上を図り、その役者の個性を磨き上げていくことなのだ。そうすればその役者のブランドが構築されていきレジェンドを創りあげられるのだ。その為には、「演出の資質」が問われるのだ。

「演出の資質」とは何だ?それは「真摯さ」である。演出は皆「真摯」である。はずなのだが違うのだ。多くの演出は「真摯」であることを意識していないのだ。だから役者を育成できないのだ。

役者の培われた「才能」だけに頼った演技に多くのことを望んでしまい、納得の行く演技ができないと役者の才能や器用さに「責任」を押しつけてしまう。目の前の役者が納得のいかない演技をした「責任」は演出にあることを認めたくないのだ。


「責任」は他人のモノではなく自分のモノであることに気づかなければいけないのだ。