百 足 丸

​~色糸紬城のちちゆ

​感染症蔓延の為、公演は延期となりました。

その町は貧しくて男たちが出稼ぎに出ていた。しかし、帰ることがなかった。女、子供は男たちの帰る日を待ち望んでいた。が、混沌とした時代で、野武士、盗賊、物の怪等等といったモノたちが苦しみと恐怖の渦を巻き悲しみを増幅させていた。幻 重賢(まぼろししげたか)は、出稼ぎにいった男たちの行方とどこへ出稼いでいるのかを突き止めるために調べに追われていた。なかなか突き止めることができない男たちの消息と労働の現場に不審感が増し、「これはもしや 物の怪の仕業ではないだろうか?」と疑い始めた。その疑う理由が一つあった。「最近、物の怪に赤子を喰われるという事件が多発している」そんな細い糸を辿るように夜な夜な身を隠してあちらこちらの町、村等を張り込んでいた。張り込んでいた山間の村で一匹の物の怪を見つけた。陽気に鼻歌を流しながら普通に一軒の家に入っていった。直ぐに出てきた物の怪の後を重賢は着けて行った。三里ばかり行くと物の怪が消えた。慌てて出て行くと現れてきた物の怪、動揺する重賢逃げる間もなくつかまった。難なく掴まれた瞬間に観えた巨大な城に重賢は驚いた。物の怪が自慢する様に言った。「本来人の怪には見えない城だ よ~く見ておけ これがちちゆの色糸紬城だ 一度入ったらもう出て来れない お前は交わりそして餌にされるんだからな」。男たちの帰らぬ理由がこれなのかと理解した重賢は、無念を抱き妻の無事を思った。そして弟、竹破(ちゅくぱ)に届かぬ期待を願い効かぬあがきのまま城へとつれられていった。

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